ストライダー飛竜〜「貴様らにそんな玩具は必要ない」

 最近ニコニコでストライダー飛竜を見て以来、私の中で10年ぶりにストライダー飛竜がマイブームを迎えています。

 ストライダー飛竜とは面クリア型のアクションゲームですが、全五面の合間合間に印象的な台詞が入り、映画を見ているような錯覚を覚えます。

 東風「バカな奴め、空中戦間バルログがある限り、我々は負けはしない!」

 飛竜「貴様らにそんな玩具は必要ない!」

 冥王グランドマスターストライダーか、奴を生かしてユーラシア大陸から出してはいかん・・・」

 ハンター・ソロ「承知・・・した・・・」

 さてこちらがストライダー飛竜2です。

 私はこの動画のストライダー飛竜と冥王グランドマスターとのやり取りが大好きです。

 こちらはナムカプ
 
 


 かたや人類の幸せという自らの崇高で身勝手な目的のために世界を一度滅ぼした男と、それを阻止するために戦い、敗れて後、2000年の時を経て果たせなかった任務を果たそうとするプロフェッショナル。

 その超人同士の戦いの構図を見ていると、男の血が沸き立ちます。

 同じようなエゴとエゴとのぶつかり合いの構図としては、ルパン対複製人間(マモー)が有名でしょうか。

 まぁこれに限らずゲームの主人公はエゴイストが多いんですけどね。ただ、世界の破滅を望む最高権力者対暗殺のプロフェッショナルと言う状況は今までのゲームとは一線を画した薄暗さがありました。

 暗く、重く、されど熱い。

 そして彼らには一つの共通点がありました。自らの存在意義の為に互いのエゴをぶつけ合い、そのエゴを押し通そうという傲慢さが。

 冥王は旧世代の人類を焼き殺して自らの手で生み出した人類によるミレニアムを作る事。

 「死ね、古き神の子ども」

 飛竜はプロフェッショナル殺人集団ストライダーズのトップエリートとして、この世界を牛耳る相手にも臆することなく任務を遂行しようとするプロとしてのプライド。

 「貴様らにそんな玩具は必要ない!」

 旧作では飛竜が勝利を収めたように見えましたが、実は冥王は生きていて人類抹殺を完遂して自らの手で生み出した人類で地球を埋め尽くす事に成功しました。

 それより2000年の時を経て、同じ過ちを犯す人類に見切りをつけたのか、冥王は外宇宙へと旅立とうとします。

 ストライダーズ機関は裏切り者の元特A級ストライダーの飛燕の裏切りにより壊滅しましたが、それでも飛竜はかつて自分に下された任務を遂行しようとします。

 もはや彼が帰るべき組織はないのに。今は無い組織の任務を果たすべく、冥王を倒す為の凶刃を振るう彼の執念は、まさしく強靭にして狂人のそれです。

 そうした男の意地とプライドとエゴがぶつかり合うこのゲームが私にはとても魅力的に映ります。
 
 現実の社会が個人のエゴを押し殺し、周囲にあわせる必用があるだけに。社会の維持の為にはそれもやむを得ませんが。

 「飛竜、お前はあの飛竜なのか。二千年前に果たせなかった任務を今此処で果たそうと言うのか」

 この問いに飛竜は応えることなく己の愛刀のサイファーを冥王に振るいました。まるでそれが答だといわんばかりに。

 貴方も飛竜と共にストライダー(野を馳せる者)になり、雪原を駆け、空を飛び、宇宙船を切りませんか。

 因みにカテゴリの「実は女性にも」は間違いではなくて、飛竜と飛燕とのやりとりが一部女性の間で盛り上がった事から来ています。

 飛燕「飛竜、あの方に逆らう事は無意味だ! 私と共に来い!」

 飛竜「素人めいた事を言うな、俺たちはプロだ・・・」

 なんでも上記の会話が飛燕のプロポーズに聞こえただとか。

 ネットは広大だわ・・・。